胸骨固定ケーブル

ダイバーシティケーブルの特長

従来の閉胸手技では解決できない「合併症」を軽減できるsystemである。

  • 従来のワイヤーに比べて約4倍の強度 1,000~1,400N(ニュートン)
  • 0.35mm×7本による撚線ケーブル 大きな柔軟性と固定力
  • チタン合金(ELI)材を使用 強度と金属アレルギー、MRIにも配慮
  • 専用器械を使用した可視化可能なケーブル締め方法
  • 留め具(クリンプ)使用によるケーブル固定
  • 整形外科領域で培ったケーブル固定法を閉胸術にも活用

上記の特長は従来法と比べて下記の点に有意差があると期待している。

  • ケーブル破断や緩みの心配なし。
  • 柔軟性のあるケーブルは胸骨固定法の様々なテクニックに対応可能。(例えば8の字固定)
  • ケーブル柔軟性による骨とのコンタクトエリア増大(ストレス分散可能)。
  • 専用器械を使用する為、胸骨の整復位を保ったままの固定が可能(胸骨のずれが少ない)。
  • 全て(6本)のケーブルを同じテンションで閉めることが可能
  • 胸骨の初期固定に優れており早期骨融合が期待できる。
  • 術後出血量が少ない(胸骨のずれが少ない為)。
  • 整復→固定 がしっかりと行える為、術後患者疼痛の軽減が期待できる。
  • 術後入院期間の短縮にも期待できる。

従来のステンレスワイヤー固定法と比較して

材質、強度、柔軟性の面から患者の骨状態を選ばず、親和性に優れている。
可視化可能な専用器械を用いてケーブルを締めていく方法は術者の経験値に差異が無く、術中破断や術後のケーブル緩みも心配なく強固に固定が可能。

ダイバーシティ・ケーブルは7本のワイヤーからなる撚線ケーブルで単線ワイヤーと比較して非常に高い柔軟性があり、骨にピッタリとフィットし、骨とのコンタクトエリアが大きく広い為、骨へのストレスを分散することが可能。

ケーブルを締めていく過程での骨の「チーズカット現象」も軽減できると期待している。
プレート固定よりも安価であり、再開胸時にはケーブルを切るだけで開胸ができる為、プレート適応患者にもこのSystemは問題なく使用可能と考える。

整復位からの術中術後での転位が少なく、術後疼痛軽減・術後出血量の減少・骨融合時間の短縮・ひいては術後入院期間の短縮が期待できる。
従来のワイヤー固定法と比較しても、術者への負担は専用器械の使用方法を取得する事くらいであり、患者へのメリットは大きいと期待している。
従来の固定方法とは異なるため骨粗鬆症の患者さんにも緩みがなく固定することが可能と考えている。

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